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「ハノン(HANON)」がつまらない人へ

ハノンってピアノを習うとたいてい最初に買う楽譜だと思います。ひたすら音が上がって下がってと、つまらない人にはとてもつまらない楽譜だと思います。今回はハノンをやっているけど、なんでやっているのか分からないからやめたい、あるいはやめたという方や、独学でピアノを練習していて、ハノンをやったことが無い、あるいはやろうか悩んでいるという方へ向けた記事です。

ハノンとは何か

簡単にハノン(HANON)とは何かを説明します。ハノンはピアノのための基礎練習用の曲集で、単純な音階の上がり下がりのような、比較的単純な曲ばかりがあつめられた曲集です。
ピアノ教室などに通って習っているとたいてい、練習するのですが、嫌いな人は嫌いだと思います。(笑)

ハノンはとても重要

「単調で簡単だし、つまらない曲だからテキトーにやって曲の練習をしよう!」ってピアノを始めてすぐの時って思ってしまうんですよね。僕も小学生のころまではそう思っていました。 でもハノンってスポーツで言うと準備体操であり、ストレッチであり、筋力トレーニングであるんですよ。これってすごくないですか。一つの楽譜(曲はとてもたくさんありますが)でこれだけの役割を一手に引き受けてしまうんです! そしてなんといっても継続してやることで効果がきちんとあります。

僕の場合はハノンの効果が分かってからは、高校を卒業するまで、基本的に毎日サボらずにやるようにしてました。大学に入って一人暮らしを始めてからは、自宅にピアノがないので頻繁にはできませんが、ピアノの練習前には弾くようにしています。

最近はあまり頻繁にできていませんが、それでも、高校を卒業するまで、ハノンを練習していてよかったと、いまだに感じることがあります。そのくらい大事なものです。


ハノンはなぜ重要か

僕は現在、大学でジャズをやるサークルに入っています。そこには経験者はもちろん、初心者も入ってきます。僕はピアノ希望の初心者の人には必ずハノンを勧めます。
ハノンで練習していることは単純で、「指がいろいろな動き方に対応できる練習」なんです。なので、初めてピアノを触る人はそもそもピアノを弾く指の動かし方に手の筋肉が対応していないので、ハノンが一番効果的だと僕は考えます。
初心者の人には「この楽譜は準備運動だから、少しで良いから練習前には必ずやるんだよ」と伝えてハノンを勧めます。本当は長くやっても良いし、時間が取れるなら長い時間やった方が良いのですが、大学生はそこまで音楽の練習に時間が取れるわけではないので、少しで良いと伝えています。それでも、少しやるだけでだいぶ変わるものですね!

最後に

ハノンをやっていて意義が感じられない方、つまらなくてサボってしまっている方は騙されたと思って続けてみてください。効果が実感できたときに、ハノンは途端に楽しく感じられると思います!